[附巻0021]【三十三年、麻平衡、薩州より棉花を帯び来り、遍く国に播う。】麻平衡(儀間親方真常)、勢頭役と為り、聖主に扈従して薩州に到る。辛亥の年に至り、帰国するの時、木綿種子を帯び回り、之れを国中に播う。此の時、日本の女二人、泉崎村に寓す。平衡、他の二女を呼びて、綿布大帯を織造せしむ。而して本国の木綿は、此れよりして始まる。