[附巻0033]【十四年、瘰「徳、薩州に留在して、再び翰書の法を伝ふ。】尚盛(金武王子朝貞)、薩州に到り京に赴く。時に伊勢貞昌曰く、吾、貴国を観るに、素より翰書を知りて、以て往来を為すも、未だ翰書の法を諳んぜず。今、w世徳(津波古親雲上元重)は、生質聡明にして、優に文才有り。須く他に勧めて、此に留在して、其の精法を学ばしむべしと。是に於て、世徳、薩州に滞留して、細さに其の法を学ぶ。翌年の夏に至り、悉く書法を尽くして回り来る。