[附巻0036]【十五年、茶春英、容貌人と異なり、命を奉じて薩州に到る。】大里郡板敷邑の人、寿星(童名は真徳、俗名は寿星と曰ふ)を生下す。賦性誠実にして、形容人と異なり、甚だ寿星に似たり。年甫めて四歳、薩州以て之れを覧んとす。是れに由りて、父母並びに乳母、寿星を保抱し、欽徳基(城間親雲上清信)に随ひて薩州に到らしむ。事竣りて帰国す。年十歳に至り、再び之れを覧んとす。此の時、年頭使馬加美(大里親方良安)に随ひて薩州に到り、留在五年にして帰国す。