[附巻0038]【十六年、山奉行、鬼利死丹宗を査明し、且悉く紙牌を人民に与ふることを兼理す。】薩州より始めて、本国人民の宗名を査ベ、鬼利死丹宗門改と曰ふ。是に於て、挙国の人民、版籍を改造して、毎邑、戸を編し、各々名を紙に記して以て其の紙を給す。是れに由りて、山奉行をして、王子部・按司部を加置し、其の事を兼管せしむ。此れよりの後、毎年冬季、諸郡外島は、只人民の生死及び法宗を査ベ、皆紙冊を作りて以て呈覧を為す。著して定例と為す。