[附巻0064]【二十一年、円覚寺の施餓鬼祭を改定し、且天王寺の施餓鬼祭一次を減去す。】古より円覚寺に於て施餓鬼祭有り。座を庭の北辺に設けて以て祭品を供ふ。後、倭の礼に照して、或いは三門の前に或いは仏殿の前に乃ち其の座を設けて、以て祭を為す。毎年七月十四日・十五日、天王寺に於て施餓鬼祭有り。今番改定して其の一次を減去し、十五日を期して其の祭祀を為し、著して定規と為す。此の時、法司官一員有りて、以て主祭官と為す。康煕丙午、改定して王子、主祭官と為る。時に、世子・世孫・王子・法司等の官、以て拝礼を為して、後、按司・親方・親戚等の官、亦拝礼を為す。近世に至り、但、寺社奉行有りて、以て拝礼を為す。