[附巻0077]【始めて御太子御大孫の王子号を称することに改む。】往世の時、中城王子・佐敷王子は、書を薩州に寄するとき、皆、按司を称す。今番、新納又左衛門、書を球陽に奉ず。其の書に曰く、中城王子・佐敷王子は、太子・太孫に係る。而して只按司を称するは、諸按司と異なる無し。而して今よりの後、御太子・御太孫は宜しく王子と称すべしと。是れに由りて、御太子・御太孫の翰書は、改めて王子と称すること、是れよりして始まる。