[附巻0081]【二十九年、円覚寺の巨鐘を倭国に求む。】真王二十年、球陽に於て、新に巨鐘を鋳て、円覚寺の鐘楼に懸く。然り而して、鐘、釁隙多く、響音遠からず。此れに由りて、貞王二十九年を以て、鐘を換へて懸けんと欲し、使を倭国に遣はして、巨鐘を貼求して帰る。時に、三平等の庶士、先を争ひて歌舞して引きて円覚寺に到り、高く鐘楼に懸く。