[附巻0097]【[尚敬王]【二年、始めて倉蜴gの楷船に坐駕して、薩州に来往するを定む。】毎年、楷船一隻、初春の時に当り、早く薩州に到りて、琉球の事を報知す。若し遅滞すること有らば、公務事業以て弁理し難し。近日に至り、各処に逗留して、已に遅誤を致す。是れに由りて、在番使(俗に年頭使と称す)、恭しく呈文を具し、倉蜴gをして楷船に坐駕して、以て其の船の事を管せしむ。公朝、其の請を准す。而して倉蜴g、楷船に坐駕して、以て来往せしむること、此れよりして始まる。