[附巻0103]【十年、楷船一隻を加増し、年ごとに薩州に赴く。】毎年の春、楷船一隻を遣はして、以て球館の費用を解る。康煕庚辰、楷船一隻を薩州に加遣するを請乞す。幸に准允を蒙り、毎年、楷船二隻を遣発す。甲申の年に至り、楷船一隻平島に漂到し、礁を衝きて破損す。此れよりの後、只一隻を遣はして、以て解送を為す。是の年、亦以て禀知し、其の請を准すを蒙る。而して、年に楷船二隻を遣はす。