[附巻0108]【十九年、始めて陶窯を湧田に造りて、以て磁器を焼く。】那覇泉崎村の仲村渠・賀数、去年の春、憲令を奉じ、倉蜴g麻世忠(真境名親雲上真水)に随ひて薩州に到り、林氏・星山氏に追随して、立野焼物の法を伝授し、秋に至り、国に回る。是の年、公府より陶窯を湧田の地に作り、並びに製造の器具を為りて以て陶焼に便す。仲村渠等、其の焼く所の磁器を将て、聖覧に奉備す。此れよりの後、国中の人、多く此の器を用ふ。