[附巻0118]【三十七年、始めて、員役併びに御物を御用物座に増す。】御用物座は、中華・日本・麻姑・八重山の公用の物件を照管す。公務繁冗し、物件亦多く、本座数員を以てしては、悉く公務を勤め、兼ねて物件をT整する能はず。銭御蔵は、銀銭・筆紙墨・官府用の品物を収貯し、只其の出入を掌るのみ。而して公務甚だ少し。今番、議して銭御蔵の員役を去り、其の大屋子二員・手代一人併びに所収の筆紙墨・官府用の品物を以て、御用物座に移附し、其の筆者一員・仮筆者一員・下代二人及び銀銭を以て、亦御用酒蔵に移附す。而して御用酒を改めて、旧に仍りて、銭御蔵と叫ぶ。