[附巻0147]【九月二十七日、新垣筑兵衛の家、世々御納戸御小人と為る。】新垣筑兵衛の男子新垣仁屋は、父の薩州に入るの時、年幼にして、同に入るに便ならず。其の年長ずるを待ち、召入るを准すを経て、去年行きて薩州に到る。筑兵衛家に遷し、粧ひて大和人の姿と為し、名を新垣仁右衛門と称せしむ。筑兵衛家は、世々御納戸御小人と為る。