[附巻0148]【[尚温王]【即位元年乙卯、尚氏大宜見王子朝規、江に赴きて謝恩するの時、始めて蔵役二人・書役一人・手伝二人を設く。】夫れ、使を江戸に遣はすや、諸費甚だ多し。往年以来の費を推求するに、多く増減の事有り。其の結帳に至りても、常に御勘定役に頼りて、以て結帳を致す。然れども本国に於ては以て検結し難し。是れ、預め諸帳と会さず、故に其の序を失ふに因る。使を江府に遣はすの時毎に、薩州、旅方聞役一人・蔵役四人・書役二人・手伝七人を歴設して、厥の職を勤む。但々此くの如き勘定等の事に於ては、本国致し難し。是を以て、去年呈請して、江に赴く球人定数の内に於て、二人をして収支職を兼充し、薩州設置する蔵役と公同商議して、現銭を会用し、以て帳mを会結するの便と為すを准すを蒙る。故に琉役を設くること此くの如し。