[附巻0186]【本年、馬克承小禄親方良忠を将て照泰寺に禁ず。】馬克承は、向永功に着令して、法司官に擢陞するの処を将て、暗に私情を市来正右衛門殿・園田仁右衛門殿に講ず等の由、向永功に問ふに、即ち云ふ、焉れ有りと。馬克承に問ふに、即ち云ふ、焉れ無しと。互に争論を致して、是非未だ走らず。乃ち馬克承の言を見るに、隙の議すべき有り。洵に疑ふべきに属す。此れ不応と為す。是れに由りて、五百日、照泰寺に禁ず。