[附巻0194]【十五年壬戌、飛船水梢を褒嘉して各爵位を賜ふ。】此の年の春、国相大里王子の後欠を補するを詳する事の為に、特に飛船両隻を遣はすに、那覇人氏四名・唐栄百姓一名・知念郡人民九名を選びて、其の水梢に充つ。該水梢等、風ホ過期の時に当るも、善く船楫を操り、早く薩州に到り、事竣りて回国す。是れに由りて、朝廷皆爵位を賜ひて以て恩典を示す(八名は既に黄冠に陞るに因りて、其の功を挙庸するを懇請す。随ひて允准を行ふ)。