[附巻0197]【本年、定価司を罷退す。此の年四月初六日、銅銭一文は鉄銭一文に抵用して以来、穀項を除くの外、日用物件は、共に已に価貴し。】今般に至り、一文は四文に抵用すれば、則ち物価愈々貴く、世上の人民甚だ辛苦を致す。是れに由りて、権りに物価を定め、兼ねて員役を設けて、以て検束を行ふも、尚未だ其の效を見ず。六月二十八日に至り、既に定価の挙を停むるも、仍、員役の設有りて、其れをして世上包買の挙を禁ぜしむ。但、物価漸く賤きに因り、八月二十七日、該定価司を罷退す。】