[附巻0215]【二十年丁卯、国頭宇嘉村人民三名の夏運送船に附搭して回国する有り。】此の年正月、国頭郡宇嘉村人民三名有りて、本郡に回らんとし、那覇港開船す。想らずも洋中風波猛起し、船将に覆沈せんとす。幸に異国船の救助を得て、隠岐国に到りて上岸す。既にして雲州に送到し、該地より長崎に転送して、七月十九日、薩州に解送す。即ち夏運送船に搭駕して国に回る(其の異船に転移するの後、本船は即ち水中に沈む)。