[附巻0270]【二十九年丙子、大有丸船隻設くる所の会計役を罷退し、本国人等に択授し、且本国人等五名を操選し、充てて水梢と為す。】此の年、大有丸船設くる所の会計役は、原、日本人等より三名を操択し、其の船に坐駕せしむ。今般に至り、其の三人を罷退し、本国人等四名を選択し、其の一名を将て、充てて検見役と為し、其の三名を将て、充てて会計役と為す。且該船に駕す所の水梢は、共に日本の人に係る。今般に至り、本国人等より五名を択選し、其れをして坐駕し、協同して、機械の巧、蘯去の法及び諸凡の事務に慣看せしむ。