[本文0011]【即位元年(宋の淳煕十四年丁未)】附本国、舜天王よりして夏正を用ふ。】本国、夏正を用ふること舜天王よりして然るならんや。故に世譜に云ふ、舜天王は乾道二年丙戌降誕し、淳煕十四年丁未即位すと。俗説に、往古は以て未月を建てて正と為す。蓋し殻は能く人を養ふ。此の月、旧穀已に遂き、新穀初めて登る。是れに由りて本国、六月を以て正月と為すと爾云ふ。是れに由りて之れを考ふるに、本国の夏正を用ひしや、此れよりして始まること已に疑無し。