[本文0017]【二年、始めて経界を正す。】天孫氏の世、田地に賦税すること有る無し。但国に一事有れば、索を以て人頭を廻し、定めて一尺と為し、以て稲米を束す。之れを名づけて一束と曰ふ。以て稲米一束を朝廷に貢す。後年に至り、国中の男女、毎年皆稲米一束を王に貢す。今番、王遍く田野を巡り、始めて経界を正し井地を均して、民をして力を田畝に尽さしむ。然る後、穀禄豊かに登り、百度悉く挙りて、国大いに治まる。