[本文0025]【[西威王神号伝はらす。即位元年(元の至元三年丁丑)]附王母、権を専にす。】王、幼冲にして践祚し(時に年十歳)、王母権を専にす。牝鶏政を乱して賢者は退隠し、小人争ひて進む。時に察度、浦添按司為り。才徳大いに著はれ、諸按司皆服す。王薨ずるの時に至り、国人、其の世子を廃し、浦添按司察度を奉じて君と為す。