[本文0134]【御物城並びに属官を創建す。】往昔の世、諸国船、本国に到来し、又球船、諸国に到りて、以て貿易に便する有り。此の時創めて御物城を築き、公倉を其の中に建てて以て貨物を貯ふ。而して御鎖側官有りて其の事を掌管し、属官に御物城大屋子・鎖大屋子有り。近世に至りて外国の往来すること有る無し。而して倉屋已に廃るるも、遺址は猶存す。