[本文0139]【[尚宣威王神号西之世主]附紀尚宣威王伝。】尚宣威、五歳にして父母を失ひ、兄に養育せらる。九歳のとき兄に随ひて首里に至る。景泰四年癸酉(尚泰久の世)、歳二十四にして家来赤頭に陞り、天順七年癸未(尚徳の世)、歳三十四にして黄冠に陞り、成化六年庚寅、歳四十一のとき、尚円、王位に登るに因り、乃ち王弟の貴を以て越来間切を領す。而して越来王子と称す。成化十二年丙申、尚円王薨じ、世子尚真(時に久米中城王子と称す)、年甚だ幼冲なり。群臣、王弟尚宣威を奉じて大位に就かしむ。即位元年(明の成化十三年丁酉)