[本文0214]【四年、屋嘉部村を創建す。首里の和積善(国頭子景常)は、乃ち是れ、尚元王御妃東之按司の叔父なり。聖主、深く其の貧を恤み、屋嘉部に田地を賜ふ。是れに由りて、家宅を其の地に移し、名を屋嘉部子と改む。其の人と為りや、性質孝友、行事信実なり。故に遠近の人、深く其の徳沢を慕ひ、南より北に至るまで、先を争ひて帰来し、聚りて屋嘉部村を為る。】