[本文0241]【九年、太平橋を創建す。】首里の地に一小川有り。古より板を設けて、杠と為し、以て往来に便す。万機の暇に、深く人民渉跋の険を念ひ、特に輔臣に命じ、石を畳みて橋を建て(首里西州と西原郡平良邑の境に在り)、岩を刻みて路を成し、之れを名づけて太平橋と曰ふ。此れよりの後、人民共に滑乱崎嶇の憂を免れ、牛馬皆任載して馳せ易きの安きを喜ぶ。