[本文0247]【十九年、神宗、メ人玩国・毛国鼎を補賜す。】万暦丙午、王、王舅毛鳳儀等を遣はし、襲封の恩を謝す。附奏するに、洪武永楽の間、メ人三十六姓を賜ふ。其の孫子にして、書を知る者は、大夫・長史を授けて、貢謝の司と為し、海に習ふ者は、通事・総官を授けて、指南の備と為す、今日に至り、世久しく人湮び、文字音語・海路更針、已に違錯するに至る。伏して乞ふ、往例に依准して、更に数人を賜はんことをと。礼部以聞す。翌年丁未、神宗、仍りて玩国・毛国鼎二人を以て、本国臣籍に入るを許す。即ち今、唐栄の玩・毛氏是なり。