[本文0249]【日本、大兵を以て国に入り、王を執へて薩州に至る。】本国、素、薩州と隣交を為し、紋船の往来は、今に至るまで、百有余年なり。奈んせん、権臣謝名の言を信じ、遂に聘問の礼を失す。是れに由りて、太守家久公、特に樺山氏・平田氏等を遣はし、来りて本国を伐つ。小、大に敵し難く、寡、衆に勝たず。王、彼の師軍に従ひて、薩州に到る。