[本文0255]【神宗、命じて十年一貢に定む。】万暦壬子、王、栢寿・陳華等を遣はし、咨して言ふ、王已に縦されて帰り、国復安然たり。仍りて使を遣はし貢を修めんと。神宗、福建布政司に命じ、本国に移咨して言ふ、琉球は新に経に残破せられて、財匱き人乏し。何ぞ必ずしも間関として遠く来たるや。還りて当に厚く自ら繕聚すべし。十年の後、物力稍々完きを侯ちて然る後に復、貢職を修むるも、未だ晩しと為さざるなりと。遂に十年一貢に定めて、例と為す。