[本文0463]【改めて当官を知念・玉城・久高に遣はし、諸嶽を代祭せしむ。】往古の時より三月・四月の間稲麦初めて熟するのとき(俗に美御志幾与麻と叫ぶ)、隔年一次、王、親しく聞得大君加那志・司雲上按司を領し、知念・玉城及び久高島に行幸して、恭しく祭品を備へ、親しく自ら諸神嶽を祭る。是の年に至り、始めて聖主親ら其の処に謁することを裁ち、改めて当官を遣はし、以て代りて祭礼を致さしむ。