[本文0469]【暦書を印造して国中に通行す。】成化乙酉、金鏗、使を奉じ通事と為りてメに入り、以て慶賀進貢し、併びに銭を求む。時に暦法を学びて来り、始めて暦を造りて以て国中に行ふ。然れども歴年已に久しく未だ舛誤を免れず。康煕乙巳、楊春枝、憲令を奉じ、司暦官金守約に従ひ、已に暦法を学ぶ。丁未年に至り、命を奉じてメに赴き、再び暦法を学び、四載にして帰る。暦書を刻板するを題請し、未だ成功に及ばざるに、不幸にして死す。其の弟楊春栄、兄に従ひて暦を学ぶも未だ成らず、亦金守約に従ひて暦法を学び、尽く其の法を得たり。後亦命を奉じて司暦官と為る。是の年、刻板已に成り、遂に印造を為して国中に通行す。