[本文0470]【始めて木屋庫を廃す。】往昔の時、地を那覇石門にトし、大徳寺を創建して以て仏神を奉ず。後亦寺院已に廃る。即ち公所を設けて以て材木を聚積するの処と為し、官吏を設置して那覇公館の修葺等の事を掌らしむ。康煕丙午、兪天祐(当間親雲上重次)、曾て此の職に任す。是の年に至り、恭しく疏文を具して題請し、始めて此の公庫を廃す。而して此の公庫を将て、尽く船手倉に属し、遂に此の地を以て俗人に売与す。而して公所も亦廃す。今其の地を叫びて木屋と曰ふ。