[本文0572]【尚巴志王・尚円王に献帛献爵の礼を加祭す。】往古の世より、毎年春秋二仲上戊の日に、歴代先王の神主を崇元廟に祭る。然れども各位の神主には献帛献爵の礼を行はず。但、舜天王・英祖王・察度王・尚質王の各四位の神主のみ、必ず献帛献爵の礼を行ふ有り。特に此の礼を行ふ所以の者は、功徳有るの故を以てなり。独り尚質王のみ子コ祭に係る。故に以て其の祭に与かるを得、尚巴志王・尚円王は功徳有るも、而も其の祭に与からざるは、礼を闕くに似たり。今番、朝議して、尚巴志王・尚円王も亦其の礼を行ふ。