[本文0586]【蔡寿、八重山に至り、寺院を改蓋し、並びに井を穿ちて泉を汲む。】八重山の御蔵及び寺院等の処は、皆茅草を以て之れを蓋き、屡々火災に遇ふ。且郡邑に穿井有ること無く、皆渓水を用ひて、人、疾病多し。蔡寿(渡久地親雲上政包)、命を奉じて在番と為り、彼の山に到るの時、其の蔵館・寺院、改蓋するに瓦を以てし、並びに井を穿ちて水を汲み、始めて穿井の法を教ふ。