[本文0603]【円覚寺の山門に改めて観音及び羅漢を奉ず。】円覚寺の山門に、原、仏像を安んずるも、壊敗甚だ極まり、何の神なるやを知らず。是の年の冬、住僧蘭田、題奏して、改めて観音並びに十六羅漢像を以てして此の山門上に奉安す。其の古像は竟に二箱に収めて荒神堂内に移置す。