[本文0631]【始めて平等所大屋子に、勢頭座敷の官銜を賜ふことを定む。】往昔の時、黄冠の中、聡明伶俐、性実重厚なる者を撰択して、擢んでて平等所大屋子職に任ず。近世に至り、其の職に任ずる者は、勢頭・座敷に准じ作す。其の職を退去すれば、仍、黄冠たり。今年改定して、其の大屋子職に任ずれば、別ち勢頭座敷の官銜を賜ふ。