[本文0642]【貢船の工師、板を貢船の外に加へて以て之れを包み、鞏固を致す。】素より進貢船は、外包の板有ること無し。或いは波濤の為に破られ、或いは虫モフ為に爛らる。是の年、其の大匠長、呈請して、外に木板を加へて遍く之れを包み、以て鞏固を致す。而して風を迎へ波を衝くも、一の虞有ること無し。