[本文0714]【宮古山に、保良邑及び野原邑を設建す。】往昔の世、宮古山に大嵩按司有り。城を大嵩の地に建てて、之れに住居す。村邑甚だ大なり。後世に至り、其の城壊敗し、邑人亦離散す。曠々たる荒野、遺跡猶存す。是の年、王命を請乞して、幸に兪允を蒙り、野原邑を設建す。保良の地、原、村邑を建つ。後世に至り、竟に曠野となる。歴年久遠にして、従りて稽考する莫し。是の年に至り、題請して亦此の村邑を建つ。