[本文0738]【石奉行・加冶奉行・螺赤頭奉行・金奉行所に筆者各一人を加置す。】往昔の時より、諸倉諸座は、皆仮筆者を設けて筆者を幇助し、以て公事を理む。交代の時に当り、仮筆者は筆者に陞す。是のに至り、其の倉及び座の事務は、専ら御物奉行及び申口官に授く。是れに由りて、能く才幹を択び、擢んでて筆者と為すには、則ち其の仮筆者は、未だ必ずしも才幹あらず、筆者に擢んで難し。今番、悉く皆仮筆者を裁去す。而して、石奉行・加冶奉行・螺赤頭奉行・金奉行(共計四座)は、只筆者一人有りて、公務を理め難し。是れに由りて、各座に、筆者一人を加設す。