[本文0755]【尽く司雲上按司の俸米並びに馬氏恵祖按司の切米を裁つ。】往昔の時より、聞得大君加那志に随従して、多く女官有り。俗に君君と称す。而して其の事職有ること無し。是れに由りて、前に題奏して以て其の俸米を裁つ有り。時に司雲上の俸米は未だ裁去すること有らず。是の年に至り、始めて其の俸米を裁つ。且、恵祖翁主恭しく尚寧王妃(阿応理屋恵按司加那志と称す)の家統を継ぐ。而して其の神主は、他の家宅に奉安す。是れに由りて、馬氏恵祖按司、亦其の家統を継ぎ、世々切米を賜ひて、以て其の祭祀を補す。今其の神主を以て、改めて天王寺に安んず。此の故に、摂政・法同相議し、題奏して以て其の切米を裁つ。