[本文0772]【泊邑の屋比久・知念、始めて傾銀し並びに銅鐙及び器物を造り、恭しく褒奨を蒙る。】本国の人、未だ金銀を煮て、銅を鋳るを知らず。泊邑の屋比久等、始めて銀を煮て好金を成し、並びに銅を鋳て以て馬鐙及び器物を造る。皆牢固として光沢あり。以て華麗を極め、以て国用に供す。是の年、恭しく褒奨を蒙り、屋比久は座敷に陞り、知念は黄冠を戴く。