[本文0797]【鉄匠勢頭屋宜、始めて鉄轡并びに諸様の小刀等を造り深く褒美を蒙る。】本国の鉄匠、只、鋤鍬等を作りて、未だ細微の器物を製造するを識らず。是の年、鉄匠勢頭屋宜・宮城等九名、相与に評議し、始めて五徳・釘・馬鐙・鉄轡・剃刀・庖刀・輪苴凾製して以て上覧に備ふ。是れに由りて、褒奨を荷蒙し、毎名各々夏布二疋を賜ふ。