［本文0809］【西殿の後垣に異光あり。】秋七月二十三日丑時、王城西殿の後に一光輝有りて、恰も燈籠の如し。且石垣の傍に、又炬火一有りて滅熄す。暫時の間、又前の如く光輝あり。此の時、人、数名有りて、平良松山に遨遊す。忽然之れを看て大いに驚きて、家に帰る。翌日に至り此の事を禀明し、転じて聖聞に達し、並びにト筮を請ふ。王、其の請を准さず。禁城諸官に著令して、謹慎看守せしむ。後年に至りても、未だ其の応を見ず。