[本文0813]【六年、円覚寺大殿、改めて王の宗廟と為す。】円覚寺は、素、仏像を大殿に奉ず。而して大殿の側に別に小堂二座を構ヘ、名づけて御照堂と曰ひ、以て先王の神主を奉ず。今番改めて、大殿を以て王の宗廟と為し、其の照堂一座を将て、小堂に改修して以て仏像を奉じ、名づけて獅子窟と曰ふ。次の一座は小堂に改め構へて、法堂僧を移栖せしむ。其の余は旧貫に仍りて敢へて改めず。