[本文0825]【夏執中、改めて国用を節す。】本国の費用、素、総冊有り。或いは遺漏し、或いは粗略にして未だ曾て尽くは備はらず。且、年深く日久しくして、糜費漸く多し。是の年、王、始めて法司向和声(伊江親方朝卿)に命じ、国費を督理して、屡々之れを試算すれば、則ち毎年費す所は、多く年貢の数を過ぐ。亦、夏執中(兼城親方賢年)等をして、毎年入る所を詳量して、其の出だす所と為し、其の陋規を改め、其の冗費を節して尽く国用を定む。