[本文0827]【東苑の釈迦及び梵器を、興禅寺の石麟に賜ふ。】東苑は、素、一堂を構へ、釈迦の像を奉安し、之れを名づけて能仁堂と曰ふ。是の年十月、其の仏像及び梵器を興禅寺住僧石麟に賜ふ。則ち石麟、別に仏堂を寺左に修して、以て釈迦像を安んじ、以て崇信を為す。