[本文0829]【始めて諸医士・御茶道及び直侍・内使等、頭巾を頂戴して、出でて朝礼を行ふことに定む。】往昔の時より、諸医士・貼茗司(俗に御茶道と称す)・直侍・内使等は、短衣を穿着して、未だ嘗て出朝せず。担任職及び地頭職を授くること有る時は、城に進み恩を謝す。是の年に至り、始めて其の医士等に命じて、品級を実授する者は、其の頭巾を頂きて出で行き、元旦等の朝礼は、尽く百官と相異ならず。