[本文0830]【始めて王子・按司・親方に任職の知行を賜ふ。】往昔の時より、御系図座・大与座は、各々王子一員を置き、其の事を総理し、之れを称して総奉行と曰ふ。且、按司・親方各一員を設け之れを称して奉行と曰ふ。且、寺社座に按司・親方を設け、高所・算用座に各々親方を設けて其の事を督理し、之れを称して奉行と曰ふ。然り而して、皆其の役知を給すること無し。是の年に至り、始めて王子総奉行に知行高三十石を給す。亦、按司・親方奉行に知行高二十石を給す。