[本文0882]【奥武村の大城、水田を白水川に墾闢し、以て村用に応ず。】玉城間切奥武村は、田地窄狭にして、居民貧弱なり。水田を白水川に墾開するを具呈す。民、其の労を憚り、延挨六年なるも、未だ工を起さず。大城、自ら開田の首と為り、村人を率領して、力を本分の余に用ひ、三年に及ぶ比にして其の功を成し、毎年米二石五斗を得て、村用に応ずるに足る。