[本文0899]【始めて毎月例献の御湯粉並びに佳節の賀饌を裁つ。】往昔の時より、毎月、例として御湯粉(炒米粉と叫ぶ)三升・米三升・御時那遠理を献す。且、正月朔望・人日・冬至・聖誕日・屋宇嘉日には、例として御祝御盆二通を献じ、上巳・端午等の節・鬼餅の日には、例として御祝御盆及び御酢菜を献じ、稲穂祭及び大祭の日・八朔の日・歳末御祝の日には、例として御祝御盆一通を献じ、柴指の日・年浴の日・除夜には、例として御祝御盆二通を献じ、重九の日には例として御祝御盆一通及び上好並びに上及び中の御饌并びに白繩御肴・楊梅(俗に山桃と叫ぶ)・椎の実等の御初(諸郡に出づ)・石ク(渡名喜出沙に出づ)・毛魚等の御初・蒜子(諸邑に出づ)金桔(俗に金九年母と叫び佐敷郡に出づ)を献じ、正月十五日・八朔の日には、那覇町御捧を献ず。是の年に至り、年浴の日・柴指の日・除夜には、其の御盆一通を除くの外、一斉に裁去す。