[本文0944]【各処横目の員数を改定し、在番を輪授す。】往昔の時より、首里・那覇・唐栄・泊邑等の処は、各々横目を置き、風を観、俗を整ふ。而して其の人数甚だ多く、年俸を賜ひ難く、亦以て職を授け難し。是れに由りて、皆懶怠を致し、敢へて弁理せず。是の年に至り、改定す。首里横目は三十員を設置し、那覇は拾四員を設置し、唐栄・泊邑は、各々三員を置き、通じて共に五十員なりと。而して貢船の往来には、毎船、横目八員其の船上に坐して、以て把守を為す。亦貢船メに赴くの時は、横目名々ー員を久米・慶良間に遣はして、以て護送を致す。貢船帰回の時は、各々横目を一員は久米島に、三員は慶良間に、二員は伊江島に、又二員は伊平屋島に遣はして、以て迎接を為す。此の時、只口粮を授く。且五年に一次、五十員輪流して、国頭・久志・本部・今帰仁・読谷山・勝連・喜屋武・伊江・慶良間九処の在番職を実授す。此の時、年俸を拝授し、永く例と為らしむ。